こんなゲーム求む

 私たちコミック編集部では、さまざまなゲームのコミカライズをさせていただいています。

 そもそもコミックとゲームは、まったく違う「楽しみ」です。色・音・動きなど、コミックでは難しい表現を、ゲームは可能にしています。技術が進むにつれ、ゲームの表現は一層リッチになりました。特にコンシューマーゲームは、実写のようなグラフィック、練りこまれた壮大なストーリー、相互通信によるコミュニケーションなど、「楽しみ」の表現を極限まで完成させたものになりつつあります。

 一方、RPGツクールでユーザーの皆さんが作成したゲームは、ある意味「未完成」です。ただそこに、プレイヤーの想像力が入り込む余地があります。ファンがみんなで補完する余地があります。プレイヤーは、そのゲームを自由に楽しみ、プレイ動画やファンアート(イラスト)を共有します。そのゲームが小説やコミックになったら、映像化されたらどうなるだろう、と夢を広げてくれます。

 ユーザー発のゲームは、コミックにすることで、より表現の幅を広げる余地と、より魅力的なコンテンツに成長する可能性があるのです。ですから私たちコミック編集部は、漫画家さんの力をお借りしながら、ユーザー発のゲームを積極的にコミカライズしていきたいと考えています。

 でも、どんなゲームでもコミックにできるわけではありません。向き不向きはあります。では、どういうゲームがコミックに向いているのか。ひとことで言えば、「魅力的なキャラクターがいる」ゲームです。

 コミックの登場人物の中に、ひとりでも圧倒的に魅力あるキャラがいれば、そのキャラに引きずり込まれるように、読者は物語に没入できます。コミックはキャラクターが命なのです。

 コミックの世界に引っ張り込みたくなるような、個性的で魅力的なキャラクターを、あなたのゲームに登場させてください。楽しみにしています!

池上昌平(KADOKAWA コミック&キャラクター局 第5編集部部長/コミックフラッパー編集長)