第14回手塚治虫文化賞短編賞受賞 『テルマエ・ロマエ T』が手塚治虫短編賞を受賞(4/19発表)いたしました。「マンガ大賞2010」(3/17発表)に続き2冠達成です。また惜しくも逃しましたが『イムリ』は手塚治虫文化賞大賞にノミネートされました。 弊社では、『弥次喜多 in DEEP』(しりあがり寿)が第5回(2001年)マンガ優秀賞、『パノラマ島綺譚(きだん)』(丸尾末広)が第13回(2009年)新生賞を受賞し、今回で3つめとなります。

手塚治虫文化賞とは
手塚治虫氏の業績を記念し、手塚氏の志を継いでマンガ文化の健全な発展に寄与することを目的に、朝日新聞社が1997年に創設。審査対象は昨年単行本が出た作品。大賞のほか、新生賞、短編賞、特別賞がある。
http://www.asahi.com/shimbun/award/tezuka/

短編賞 テルマエ・ロマエ T ヤマザキマリ

短編、4コマ、1コマに贈られる「短編賞」を受賞。この賞をいただく約一ヶ月前に「マンガ大賞2010」(3/17発表)を受賞し、2冠達成。50万部を突破しました。
短編賞の「テルマエ・ロマエ」は「題材の意外性でこれだけ笑わせてくれるとは」(呉智英)などと多くの支持を集めた。(手塚治虫文化賞公式サイトより)

空前絶後&抱腹絶倒のタイムスリップ風呂漫画!

INTERVIEW
手塚治虫文化賞短編賞ご受賞の第一報を聞いて。
──電話をくれた担当の奥村編集長は誰かと自分を間違っているのだと9割型確信。「ええっ!?」という猜疑心に満ち満ちた叫び声を出してました。動揺が収まらないのでその後しばらく部屋に引きこもり、「賞とは何か」について考え込みました。

手塚治虫という作家、あるいは手塚作品について。
──私の世代ではアニメや漫画を通じて手塚治虫という作家の影響を何がしか受けている人がほとんどではないかと思いますし、私も類に漏れずテレビをつければ手塚、漫画を手に取れば手塚、という手塚治虫の創作エネルギーを散々浴びて育ちました。
そんな中でも『ジャングル大帝』は地平線の向こうの果てしなさを感じさせるものがあり、あの作品の描き出す広くて動物が自由に走り回るアフリカの大地と冨田勳さんの音楽を頭の中で常に再生しつつ「地球をもっといろいろ見てみたい」という思いをどんどん募らせていました。
 私が若いうちから世界を転々とする性質の人間になってしまった理由のその根底にはジャングル大帝」の影響があったからのように思います。
今でもリスボンで仕事をする時にはBGMに冨田勳さんのジャングル大帝のテーマをかけたりしています。

空前絶後&抱腹絶倒のタイムスリップ風呂漫画!


時はローマ帝国の時代。主人公のルシウスは、公衆浴場の設計技師。浴場のアイディアについて悩みまくり、その挙句に日本の銭湯にワープ!? このとき知った異文化を持ち帰って自身の設計に生かせば、意外にも大ウケし大活躍。こうして、名声を築きながら何度も古代ローマと現代日本のお風呂を行き来するルシウス。その仕事熱心さと真面目さが、日本のお風呂文化の意外な一面を私たちに再発見させてくれ、笑いを誘います。『月刊コミックビーム』4月号(2010/3/12発売)より定期連載もスタート。彼の設計技師としての評価はますます高くなる!? そして彼の人生はどこに向かうのか!? 目が離せません!!
書名:テルマエ・ロマエ I 著者:ヤマザキマリ
発売日:2009年11月26日 価格:714円(本体680+税)
ISBN:978-4-04-726127-3

イムリ 三宅乱丈

大賞にノミネートされました。この作品は、「2009年文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞」(2009/12/3発表)を受賞しています。
『「イムリ」は「世界観も絵柄も個性的なSFの秀作」(永井豪)と推す声が上がり、最後まで大賞を争った。』(手塚治虫文化賞公式サイトより)

壮大なるファンタジー巨篇。
純粋で心優しき少年デュルクが「宿命」に挑む


遙かなる太古に長く激しい戦争によって、凍結した星ルーン。隣星で階級社会を形成していたカーマの民は、ようやく氷が溶け始めた今、ルーンへの帰還を始めます。人の心を自由にコントロールできる能力を持ち合わせたカーマの民は、支配欲で地位を得ようとしますが、その中にいる主人公のデュルクはしだいに疑問をいだきます。権力者たちの冷血な思惑に虐げられつづける、奴隷階級の民族イコルやカーマの民、かつてルーンで敵対していたはずの謎に包まれた原住民族イムリの存在。すべての母なる星で起こるさまざまな出来事、デュルクの身にかかる数々の試練や事件、謎の数々。そして芽生える真実への強い思い。「本当の心」に目覚めた彼は、4000年の歴史がつむぐ壮大な歴史に翻弄させられ、宿命の道程を歩み始めます。壮大な設定のなかにも、主人公の心の葛藤、人間の弱さなどを描き出す物語性は秀逸。
朝日新聞・読売新聞他で絶賛され、雑誌ダ・ヴィンチ「プラチナ本」に選出されるなど、各紙誌書評欄などで高い評価をいただいています。既刊7巻、8巻は7月下旬発売予定。

書名:イムリ7巻 著者:三宅乱丈
発売日:2010年1月29日 価格:683円(本体650+税)
ISBN:978-4-04-726277-5